23日は「聴くことは幸せにつながる」セミナー開催しました。
2年ぶりに話させていただきました。

 今回は、遠いところからは、ロンドンから。そして、大阪、神戸、浜松・・・と、新幹線の方々もいらっしゃいました。

 あっという間の4時間半に感じました。第1回目の開催でしたが、参加してくださった皆様のご感想をお聞きし、こちらのセミナーは、季節に一度開催して行こうかと思いました。

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セミナー中盤での皆さんから印象に残った点を出してもらいました。
皆さん、それぞれ受け取った個所が違っていたことが、印象的でした。
そのような受け取りになる、出し方になっていたのだと思いました。


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■セミナーの目的

・「聴く」知性のシェア。
・「その人の存在価値をそのまま生かす」世界の創造。
・「聴く」=「受け容れる」ことで体験できる感動を味わう。

■AGENDA

○はじめに
○相手を主役にする聴き方。
○相手の存在価値をそのまま生かす対話。
○見えないものを見る力。
○聴くことは幸せにつながる。

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 私にとっては、2年ぶりの開催でした。「自分が本当にやりたいと思うことが出てくるまで何もしない」。いままで、いつも行動していないと落ち着かなかった私としては、かなり勇気のいる決断でした。

 一方で、「何もしない」ことで、本当に自分の内側から欲求が湧いてくることを、自分自身が体感できたならば、行き詰まっているクライアントさんたちにも自信を持って「何もしない」というアプローチを伝えられるようになると思ったから、勇気を出しました。自分が率先して、「何もしない」ことを選んでいこうと思いました。

 「何もしない」ことで得たものは・・・。「与えられていた」ということに気付いたということです。セミナーで話していたことは、私が「与えてもらったから気づけたこと」ばかりでした。

 セミナーのパワーポイントを40枚ほど作っていましたが、そこに書いていない話が、話していきながらどんどん湧いてきて、「自分がいかにやったこと」よりも、「自分が気づいたこと」を話していました。
 セミナーの途中で、涙をこらえるのが大変だったと、参加者の何人かに言われました。


 セミナーが終わって、翌朝になり、私が話したことは、「いかに相手から引き出すか?」よりも、「自分がどう在るか」についてだけだったことに気付きました。

 「聴く仕事」を通して、色々なクライアントさんに当たり、知らぬ間に相手を否定してしまって、あとから、「もっと承認してください」と言われた時には、本当に反省し考えました。
 褒め言葉が、相手にとっては否定された気分になった方もいらっしゃって、本当に驚いたこともありました。


 結局、自分の中がニュートラルでなく、偏っていることが、相手を理解する共感に至れなかったのだと、今ならわかります。

 相手のためにどうしたらいいのか? と考え続けていた中で、相手から与えられたものが多くあったのです。
 どうしたらいいか? 考え続けていたときは、自分が与えるに必死で、見えていないものが沢山ありました。

 受け取るという視点がないと、与えられているもの、自然ともたらされているものになかなか気づけないものです。
 受け取ろうというのは、ただそこにあるものを見るだけのことだったんですね。それがなかなか私にとっては難しかったです。

 受け取るときも、与える時も、同じように両手を前に差し出すポーズだと、昨日気付きました。


 セミナーで話し終わった後、以前ならば、「もっとここはこうしたほうがいい」という改善案が、話している途中にも湧いてきていました。なんとなく、もっと深いところがあるのではないかと、そういう違和感だったと思います。

 しかし、昨日は、湧いてきませんでした。きっと、これ以上でもこれ以下でもないところの話まで、ようやく落とし込めた気がしています。
 スタートラインに立った心境です。これからも、継続していきたいと思っています。

 
 参加者の皆様、懇親会までの長時間ありがとうございました。
また、30分セッションのほうで、お待ちしております。