『ひとみずむ4』発表まであと3週間くらいになりました。
例年と比べると、まだ、3作しかでき上がっていないゆっくりペースなのですが、書いていらっしゃる方も、ゆっくりペースを自らご希望されてくるので、送られてきたら、添削は早く済ませ、じっくり考えていただいて、また提出みたいなやりとりです。

 題名はこちらで付けさせていただくのですが、いつもは完成してからつけていたところを、今回は最初の方の段階でつけて、物語と題名のつながりなども意識できるようにと考えています。

 そんな風に、いつもよりも意図を持って作っているのです。テーマは『つながり』だから、出雲大社の縁結びの糸もみなさんにお送りしていますし、これは「意図」の糸でもあります。

 先ほど、出版社のMさんとスカイプで相談に乗ってもらっていました。物語の並ぶ順番についてです。こちらも「意図」を持たすことができたらと考えていて、じゃあ、それはどんな意図にしたいのか?というテーマで話しあっていました。
 今回は、1話ずつ読んでいただくような働きかけよりも、一気読みをしてどう感じるか?というところの受け取り方と言うか、そんなところに挑戦しているのです。

 私のイメージの中で、いくつか並べかたについて、アイデアがあったのですが、話しながら、新たなる意図の意見もいただいたりしながら、また迷路に。(笑)
 あとは、ひとみずむファンのひとが、順番を意識して読んだことはあるか?とか、意見を伺ってみたいものです。実際、書いている人は「『ひとみずむ』を書きたかった〜」という人も多いので、これはクライアントさんに聞いてみたいと思っています。
 理論的にこうした方がいいのではないか?という並べ方を何通りもやってみて、そして、読んでみての感覚も合わせたうえで、最終決定をしていく方針になりました。

 Mさんには、7割がたできた時点のものを読んで頂いているので、すでに6作品みてもらっています。『ひとみずむ1』からずっと読んでもらっているので、これまでの1.2.3との違いについても、先ほど感想をもらいました。
 私としては、うっすら気づいていたことが、言語になった感じで、なるほどね、と。
これは、ずっとシリーズで読んでいる方なら、きっとそう感じるところになるのでしょう。
その感想から、私がやってみたかったコーチングに、段々、近付けていることも感じました。
 コーチングの質問の可能性って、ここだけでなく、もっとあるよね、となんとなく思っていた地点へこられたような気がしました。今年は、その地点を深くみていくことができるようになるといいのかな、と『ひとみずむ』の制作をしながら、次のコーチとしての目標も見えてきつつあります。

 昨日、以前の会社の同期と話していて、「ひとみちゃんは、伝えたいことがあるよね、僕はそういうのを思ったことがないからな〜」と何人かに言われて、私は伝える人なのか、と改めて気づいたのです。伝えたいことがあるのは、思えば小学校からでしょうね。

 いま、こうやって作品を形にしている作業も、プロの編集者でもないのに、なぜかやりたくてやっている。プロになって編集をしたいのか?というと、それも違うのです。
どんな形にしろ、伝えたいものがある人なのかぁと、なんだか、そこに立って、なんでもやってみれば、自分が満たされていくのかなと思っています。

 Mさんと話しながら、素人のくせにすごくこだわっている…(笑)、プロを目の前におこがましいと思いつつも、これが上手いのか下手なのかは、別として、創ってみたいもの、イメージにあるものを形に、是非仕上げていきたいです。