自分でお店を経営されているクライアントさんが、今年はお客様に喜んでもらうことをテーマにいろいろとして行きたいとお話しされていました。
 例えば、お誕生日にサービスとしてちょっとしたプレゼントを贈ったり、1回1回の施術に関して、独自のフィードバックシートを作ったりと、やることが色々と出てきていました。

 でも、するする出てきたアイデアは、実は2番目にやりたいこと。
1番やりたいことは、なかなか話せなくて、2番目にやりたいことなら話せる、ってありますよね。

 クライアントさんは、「今年は自分が苦手としていることに、挑戦して行こうと思ったんです」と言いだしました。去年も、人に仕事を頼むことは、苦手なことだったけれど、できるようになっていました。
 「人に仕事を頼むことは、自分ができないと認めていること」という考えだったのですが、私が、「人に仕事を頼むと、相手の人は喜ぶし、相手の成長にもなる」という考えがあることを教えたら、頼んでみたくなったとおっしゃっていました。
 実際に、頼んでみて、自分だけではなしえなかったことを、色々できるようになって、お店へ来るお客様も実際に増えたのでした。


 で、まだ苦手なことで、克服したいことがあるようでした。
それは、「この指とーまれ!」とすること。人を集めることです。
 人の集まりには、喜んで参加をするけれど、自分が集まりを企画することが苦手と感じていらっしゃるご様子でした。

「集めても来なかったらどうしよう」という考えが先に浮かんで、だったら集めない…になっていました。

 具体的に何をしてみたいのかと聞けば、「お客様同士での飲み会をしたい」とのことでした。
私が、よくクライアントさん同士を集めて、「ヴォイトレ部」を作ったり、「ひとみずむ」を書いていただいたりしているのをみて、自分もそう言うことができるようになりたいと。そこで集まって、またつながりができることが、とても楽しいので、自分もそういう場を提供してみたいとのことでした。

 
 私の中で、人を集めて何かを企画する、ということは、子供の頃、家でよくクリスマスパーティーを企画して、人を集めるような家に育ったというのもあるかもしれません。楽しい企画をして、人に喜んでもらおう!みたいなことは、自然と湧いてくる発想です。


 しかし、「来なかったらどうしよう」と、思ってしまうことって、そんな私でもあります。
実際に、本当に少なくて困ったこともありました。形だけでもちゃんとしたくて、人に頼んで穴埋めをして、やりくりをしていたこともあります。逆に、企画自体を辞めてしまったこともありました。
 
 そんな風に、大体来なかったらどうしようか?と、焦っている時って、もう来ることが決まっている人もいるのに、どうしようか、ってなっているんです。

 例えば、セミナーの集客で、会場が30人のところに、10人しか集まっていないと不安です。10人集まっているのに。私は、そんなところに不安を持ちやすいことがありました。独立してから常にと言っても言い過ぎではありません。

 集客ができない自分はだめな自分。どこがいけないのだろう? と、告知のページを毎日見直してみたり、告知に動画をつけてみたり、広告費を増やしてみたり、本当に色々と試行錯誤しました。焦りから、いろいろできていたので、いいことでもありますが、同時にイライラもしていました。今思えば、経験を積み、安心感を持てるようになるまでの、布石みたいなものだったのかもしれませんが、本当に焦っていました。

 そんな焦りに対して、私のコーチの播磨さんが、こんなことを言いました。
「僕は、参加者一人でもやるからね」と。

 私は、ハッとしました。
もう、既に来てくれているお客様に対してやればいいのかと。
今までの集客に対しての焦りが終息しました。
今、来てくれている人に提供することに徹しよう。


 焦っていると、ブログやメルマガを書いていても、お客様になっていない人に向けて言葉を発信しているかのような言い回しになっていることもありました。来てくれていないから、来てくださいというような言い回しに。そうではなくて、既に読んでくださっている方に書けばいいだけなのに。

 だから、そのクライアントさんにも言いました。
「飲み会は3人集まったら、まずはそれでいいから。3人モアということで(笑)」
3人と考えると、すでに片手で来そうな人がカウントできた様子でした。

 まずは、人数が少ないところから、その人に対して一生懸命にやる。
そうすると、次第に自分の希望の人数がちゃんと集まってくるのです。

 はじめから30人集めたくて書いた案内よりも、来てくれそうな人に対してあてた案内のほうが、選ばれている言葉も違うことでしょう。結果的に思ったように集まるのです。

来てくれている人の方を見る。
播磨さんに教わった、安心できる言葉でした。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

何で焦っているのですか?