独立開業をされて、もうすぐ2年目かたのセッションでした。今月は、過去最高の売上とのことで、とても嬉しそうでした。先月は、気持ちがだいぶ落ち込んでいましたが・・・。
売り上げが伸びているし満足のご様子で、今回のセッション準備用紙の今日のテーマにしたいことが空白でした。

 確かに、売り上げを上げるためにコーチングを受けているのですから、私もクライアントさんが達成した、ということで、「よかったですね。今日は上手く行ったことの話を聞く時間にしましょうか」と、そんな時間にしてもよかったのでしょうが、私は、ある問題を見つけました。

 「売り上げが上がったり下がったりすることで、一喜一憂するのではなく、これから、ずっと続けていく中で、気持ちに安定感を持ち、結果にも安定感を持つにはどうしたらいいでしょうか?そのことについて話しましょう」。

 私は、独立してから走り続けて、ずっと売り上げは右肩上がりでした。下がる、ということが恐怖だったのです。しかし、去年の夏くらいに、急にいつも売れていたDVDの売り上げが下がった時、焦ったことがありました。毎日売れていたのに何で・・・と。

 焦りの感情はとても居心地が悪かったです。売り上げに左右される自分をなくしたい。もっと言うと、必要最低限の収入が入ってくるだけで御の字だ。という境地に行きたいと思いました。

 仕事を無理に作り出すことはせずに、来て下さったお客様だけに対応する日々にしました。売り上げは勿論下がり、焦っている自分がいたのですが、税理士さんが「それにしても順調ですね。売り上げがガンとあがるよりも、この方が長い目で見たらいいんですよ」とおっしゃっていました。

「そうか、私は長いことこの仕事をやって行くのだ」と気づかせてもらいました。体力温存しながら、長生きタイプの人生の方がいいなぁと思いました。(笑)


 「売上に左右されないためには、毎月何かお客様が喜ぶ作戦を考えて行きましょうかね。1月は何しましょうか?」と質問をしました。

私が、コーチングを受けている時は、いつもそういう話です。
「今、お客様に何をして行きたいか?」がテーマです。

その人とのセッションは、振り返ってみると、売り上げを上げるための方法論の話と悩んでいる時こそ、「お客様に何ができるか?」の話が中心となっていました。


 商売を始めたら考え続けることは、お客様へのサービスについてです。
私は、マクドナルドが上場してからずっとマクドナルドの株主なのですが、最初は、高くついて、一気に下がってしまって以来、(これは損しましたが 笑)株価がずっと安定しています。株主優待券ももらえるし、安定しているから、ずっと持っていてもいいかなと思っています。毎月何かしら、新しいバーガーのプロモーションがあったり、お客様にお得になるように、ポテトのどのサイズも同じ値段のキャンペーンがあったり、毎月のようにお客様が喜ぶ戦略が続いているような気がします。

 そんな話をしていたら、クライアントさんも、ご自身が次なる段階へ入って行ったのを認識されたようです。

 そこから、お客様にできることについて話し合って行きました。既に、着手されたこともあったそうなのですが、面倒くさくて、そのまま放置しっ放しのこともありました。
それらをしっかりと最後まで作り上げることをまずは目標にしました。お客様が喜ぶことを常に考えて実行していれば、危機的状況になることは考えにくいと思うのです。むしろ、よくなると信じられるようになるでしょう。「2012年は土壌を耕して、種まきをしていく」と締めくくっていました。

 個人事業主とか一人で会社をしていると、目先に囚われやすくなりがちです。しかし、企業と考えると、やはり存続が大事であり、世の中をよくするためにどんな貢献ができるのか?自分ができることは何か?と常に考え、実行することなのではないかと感じています。

 私も独立して来年は7年目に入ります。「世の中にどう貢献するか?」という視点で物事を考えていきたいと思っています。自分自身へのメッセージにもなった、セッションでした。

今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

どんな世の中になるといいですか?


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堀口ひとみ×播磨弘晃『冬コミコレクション』
■テーマ「言葉」
1月14日(土)11:00〜18:00@銀座にて
※今回から定員10名になりました。只今残席5名です。

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コミコレを企画している私たちは、教えないを極めたいと考えています。
「教える」の反対は、「自分で考える」ことかと思います。
そうなると、セミナーの形としては、公開ディスカッションのようなもの。
公開コーチングでもありません。

コミコレとは、ただ、考える場所。
考えて出た答えに正解も不正解もありません。
ただ、そうなんだ、というだけです。
だけど、考えない時より、考え抜いた方がすっきりします。
考えることができる自分であることが、自信になるのだと思います。


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