旦那さんに要望を言おうかどうか悩んで、いつもあまり言わない奥さまのお悩みです。
家にいると、暗黙の了解というか、自然と役割が決まっていて、相手の行為が、自分の期待通りに行われていないと、イライラしてしまうことがありがちです。そして、要望と言う名の文句を言って、相手と気まずくなるなんてことも…。

 では、相手に要望を言うことができ、相手の自発的な改善を促すには、どうしたらいいのでしょうか? 


「私、あまり旦那さんに要望を言わないんですよ。旦那さんがTVを観ていて音が気になるときは、人によっては『もう少し小さくしてほしい』と言えると思うんですけど、私の場合、自分が他の部屋に移動するんです。こんなときって、要望を言ってもいいですかね?」


「部屋を移動して済むと自分が思っているのなら、それはそれで、相手のことも尊重できているし、自分も自分のニーズを満たせているし、とてもいいんじゃないですか?『暗いと不平を言うよりも、すすんで明りをつけましょう』って言いますしね」

「そうですね。それならいいですね。でも、旦那さんの出勤の時間に『今日着るスーツどれか分からないよ』って、言われてカチンと来ることもあるんですよ」

「あ、どれがアイロンかけ終わったかとか、わからないわけだ。私なら、システム化するかも。(笑)『ハンガーにリボンがついているのが、今日着るのだよ!』って見てわかるようにしてあげるとか」

「ああ、それはいいですね。なんだか楽しそう!」

「ところで、そもそも、『今日着るスーツをちゃんとわかるようにしておく』って約束したんですか?」

「してないです。そういえば」

「あ、だからですよ、相手から言われてイライラしたのは。『そのくらい、自分でわかってよ』って思っちゃいますもんね。だけど、約束を交わしたのなら、相手もクレームを言う権利があるし、こちらもできていなかったら、改善することが必要になるんですよ。約束事になっているときだけは、相手に期待していいところなんですよ」

「なるほど!今度、そのことについて話し合ってみます。そうすると、約束してないことたくさんありそうです〜!」



 家庭だと、やって当たり前、みたいな暗黙のルールができあがっていますからね。そこに、クレームされても、されたほうも、「あなただって、それくらい自分でやりなさいよ。こっちは、大変なんだから」となり、もめ事になるでしょう。


 しかし、会社だと、自分の役割が明確になっているから、そのことについて、ちゃんとできていなかったら、話合いをしたり、よりきちんとできるように、システム化することを考えたりと、改善の方向へ話が進んでいきますね。お客様が、クレームを言う時も、お店として、お客様にすべきことをちゃんとできていないときです。きちんと謝って、これからの改善策をお客様に告げることは、自然とやっているはずです。


 だから、家でも、役割について、話しあって決められていると、感情的になることは減ると思います。家族っていうのは、生活していくためにお互いが支える役割がまずあって、それ以上にやはり、大切なかかわりは、身近な人の成長を助けたり、一緒に喜びを分かち合ったりすることなのではないかと感じています。私の実家は7人で住んでいるから、そこに私がお邪魔してみると、すごく思うんですよね。だから、役割のところで、余計なイライラが減ったらいいなぁなんて、思ったりするわけです。住んでいる場所が、居心地も良くって…。生きてる時間も限られていますしね。

「約束」について、家族で話し合ってみるのはいいですね。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分が要望を言いたくなる時はどんな時ですか?