90日コーチングのテーマが転職だった方が、5回目のセッションまでに、転職を決めることができました。事務のお仕事を派遣としてやっていたのですが、このたび、自分が好きな料理の仕事にかかわれることになったのです。事務の前は販売のお仕事だったので、初めて「好きを仕事」にすることができました。また、この転職は、未来の独立へもつながりが持てる選び方にもなっており、とてもやりがいを感じていらっしゃるようでした。

 実は、はじめに受けた会社は、残念ながら落ちてしまいました。しかし、そこでの面接の経験で、自己分析を深めることが必要と気づきました。なので、2回目のセッションで、自己PRがどこまでできているか?確かめていきました。ご自身が考えた自己分析では、説得力が弱いものになっており、非常にもったいなく感じました。そこで説得力を持たせるために、ある3つの視点から私が質問をして、自分のことについて考えてもらいました。

 すると、全然見えていなかったところが、見えてきました。私は、話を聞きながらまとめて、より伝わりやすい言葉に言い替えたりしながら、セッションをすすめました。質問から、いろいろな話が出てきて、話に深みや立体感が増し、伝わりやすいものになって行きました。

 セッションの後、クライアントのかたは、あまりにも話がまとまりすぎたことを、逆に不安に思って、「堀口さんにつくってもらってなかったでしょうか? 」と、私にメールをしてきたほどでした。私が脚色したところはどこにもなくて、すべて事実に基づいていますし、返答を相手にわかりやすく伝わるために、言い替えたり、まとめたりしただけだったのです。


 転職のコーチングや、自分の強みを見つけたい、などがテーマのとき、相談者の多くが、「点」がバラバラに存在しているかのように、捉えていて、「線」で結ばれていないと感じることがあります。話しにつながり感がないと、聞く方は聞きづらくなります。聞くために頭を働かせるので、疲れることもありますよね。私は、「点を線にする」を意識しながら質問をしていくのです。すると、その人の価値観とか、見えていなかった根底で流れているものが浮き彫りになって行き、話に深みがでて相手へも伝わりやすいものになるのではないかと考えています。

意識するところは、「過去」「現在」「未来」、3つの視点から投げるところです。

「過去」
経験・実績・始めたきっかけ。

「現在」
今やっていること。
仕事に対しての自分の考え。

「未来」
これから挑戦したいこと。
これからどのようになって行きたいか?

この3つの視点を意識するだけで、話に深みが出てくると思いませんか? 

 これは、普段、自己紹介をするときにも使えます。「点」だけでなく「点を線にしてつなげる」ことを意識して話すだけで、短い時間でも相手の方に理解してもらいやすくなると思います。それに、事実で捉えやすくなるので、話すときに「自分自慢」みたいになることもなく、ニュートラルに伝わるでしょう。


 私の職歴は、飲食業、アパレル、コーチという流れでやってきています。これを聞いて、すぐに「線」になった方はいらっしゃいますか? 私としては、「行動のきっかけをつくる」で全部が繋がっています。過去にやってきたことは、部下のやる気を引き出すこと、接客を通しては、お客様の美しさを引き出してきたともいえますね。販売というところを見ると、「購買欲を引き出す」もそうです。また、これからは、「読み物」で「行動のきっかけをつくる」仕事が増えたらいいなぁと思っています。


「自分の軸を探したい」というテーマのコーチングもとても多いです。その様な方も、「過去」「現在」「未来」で自分を振り返ってみるといいと思います。すると、自分の「軸」が段々みえてくるのではないでしょうか?


 私は、同じ人間がやっていることだから、表面的には繋がっていないように見えていても、きっと深いところでは、何かでつながっていると仮定して、話を聞いているのです。私の頭の中で、繋がっていないところを質問していき、出てきた答え(点)に、繋がりはないだろうか?と考察しているのです。大抵、何かしらの共通項が発見されて、過去と現在が「繋がっている」ことが確認できると、ご本人も「これまでの経験は無駄ではなかった」と安心感へとつながり、未来の行動へと、また繋がっていくのだと思います。

 このほかに、「点を線にする」考え方は、人のことを認めるときや、ねぎらうときにも使えそうですね。また、物事を結果だけでなく、プロセスでみることもうまくなると思います。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分は人にとってどんな役割があると思っていますか?