自分の決定をパートナーに話したら、応援したい気持ちはありつつも、首をかしげられてしまって、自分の決定に自信が持てなくなる、経験をしたことがある方も少なくないでしょう。今朝、クライアントさんからその様なメールを頂いたので、返信を考えてみました。


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あれから自分の考えもまとめて人に話してみたのですね。
パートナーの人は、首をかしげる性格なだけだとおもいます。
結局、Aさんの人生ですし、首をかしげたところで、
その方はAさんの仕事をするわけでもないですが。


一方、首をかしげないタイプもいます。
私の決めたことを話すと、「いいですね!」って
いつも言ってくれる人。


で、私もいいと思って始めるんですけど、途中で違うこともある。
だけど、その人は別に何も言わないです。


私なりに、辞めてしまったけど、意味があったと考えるので、
次のまた発想へと移って行きます。


そして、またその人に言うと「いいですね!」って言うんです。
結局、私が「決定」ができたことに、「いいですね!」って
言っているだけですけど、その繰り返しでこうして成長してきました。


もしかしたら、Aさんの鏡がパートナーになっているかもしれませんね。
Aさんも、人の選択に「いいですね!」って言えるように、
相手から気付かせてもらっているかもしれません。


「自分が決定した」今はそういう事実があるだけです。
やっていくなかで無駄なことなんて一つもありません。
たとえ、この先にうまくいかないことがあったとしても、
次に絶対に活かしてやる!、って思って進んでいけばいいのだと思います。


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 大抵、私の周りのひとたちは「いいですね!」派ばかりです。私も「いいですね!やってみたら」って言います。やはり「決定」ができたことが、とても大切なことだと思っているからです。首をかしげられたことにいつまでも囚われていたら、自分じゃなく、相手の言った人生を選んでいくことになります。その様なことでいいのでしょうか?きっと、自分で自分にずっと首をかしげたままでしょう。


 コーチの仕事をしていると、「決定」をサポートすることはいつもです。そこで、私の主観は入れないように気をつけています。相手の決定に対して、ひとこと言いたくなるけれど、その一言を是非ともストップさせたい!という方は、次を読んでください。



 私もコーチを始めた頃、「それは、一般的に考えてどうなのでしょう?」というような一言をクライアントさんのためを思ったつもりで発したことがありました。すると、翌日クライアントさんからメールがやってきて「堀口さんの一言で自信をなくしました。コーチは判断しないのではないですか」と言われました。私は、そのメールをみて、慌てました。自分は、いけないことをした覚えはないつもりだったのに、クライアントさんを傷つけてしまったようだと…。そのときは、「?」のままでしたが、まずは、謝罪のメールを送りました。すると、向こうからもなぜか「ごめんなさい」というメールが来ました。おかげ様で、私も自分を改善してみようと、思えました。それから、相手に自分の主観を言うのが怖くなってしまって、質問も意見もあまり言えなくなった時期もありました。でも、それくらいでちょうどよかったのです。自分が黙った分、相手の方がたくさん話してくれました。相手の中に答えがあることが、良くわかり始めたのです。


 私のコーチに、コーチのスタンスについて相談したときに、「ある意味、無責任でいい」と教わりました。相手の決定に無責任。少し冷たい感じもしましたが、それはそうだと思い始めました。私のメンターにも相談してみたら、「堀口さんが成功するかしないかは、僕には関係ないから」とあっさり言われました。またまた、冷たい感じがしましたが。(笑)
 

 しかし、コーチもメンターも私の決定に対して、「ダメ」と言ったことはありませんでした。私が決定したことを、私が途中でやめても何にも言いません。無責任ですからね。(笑)でも、とっても安心した気持ちになって、たくさん挑戦をしました。独立したての頃は、失敗もたくさんあって、そのたびにメンターに報告をしていました。「まだまだ甘い」とメンターに言われることもありましたが、結局、「今、失敗した事実」について、考えようと言うだけの話になります。そして、一緒に失敗の原因も考えてくれました。私の経験値が少ないので、失敗の原因を相手目線からうまく捉えられていないときは、教えてもらいました。そうして、決定、行動を繰り返すことで、自分らしさに磨きがかかっていきました。だから、「自分の決定をする」ことは、成長していくうえで、本当に大切なことなのだと思います。そこに「いいですね!」という一言は、安心感と励みになるのではないかと感じています。


 この前のコミコレで私のコーチが、相手が「どうなのでしょうか?」と聞いているのに「知りませ〜ん」と堂々と答えていて、会場が笑いで包まれました。「あなたの決定をしてくださいね」と、相手に促せることは、大切なことだと思います。


 「いいですね」と言うタイプは「今」「事実」を捉えているだけなのだと思います。とても省エネな人たちです。囚われるものがないので、行動も促進されていくものです。すると、経験値もどんどん増えて行きます。失敗をしたって、それは経験値が増えたわけですから。人へ共感できる心も育つわけですし。



 もし、首をかしげられても、「首をかしげるタイプなのだわ」と思うだけです。首をかしげることは、別に悪いわけでもありません。自分の考え方とは違うなぁ、とアピールしているだけです。だから、「そうだよね、考え方違うもんね」と伝えればいいと思います。でも、首をかしげられる仕草で、自分が自信を失いかけたと思ったなら、自分がどんな人へも首をかしげない自分になろう、と、他の人とのかかわりに活かしていくことにすればいいのです。自分がそうなっていくことで、自分の希望通り、周りは応援してくれる人が増えていくとおもいます。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

あなたは、相手と意見が違うときにどういう態度になりますか?