今日は、対面セッションがありました。

ベンチャー企業で働いていらっしゃるTさん女性です。

「コミュニケーション能力が低いのではないかと・・・」と

最初おっしゃっていました。

段々とお話を聞いていくと、根本的なところが分かってきました。

それは、「自己否定」が激しくなっていたということです。


会社は、できて2年目のところで、

新しい事業を起こしては、うまくいかなかったら辞めて、

また新しいことをして・・・の繰り返しで、

コンサルタントの方も入って、経営陣がみんな厳しくなっている

ということでした。


「あなた、こんなことも知らないの?」と言われて

お勧めされた本も何冊も読んで、自分がどんどんできなくなって

行くのを感じていたようでした。


こんな時、どこに突破口があるのでしょうか?

私も会社員の時に、会社が変革を起こしている渦中に

いたことがあったのですが、そのときは経営陣たちがピリピリムードで

いい結果を出せたとしても、「まだまだだめだ」といつもだめだしばかりでした。

こんな時は、言っている人がだめなところを改善をしながら頑張っている最中であり、

人に投げかける言葉は、実は自分に言っているという場合も多いのです。



でも、そんな中でも自分らしさを失わない対応ができるといいですよね。

それには、相手のことを受け入れたり、承認することだと思います。

まず「そうなんですね」と聞くこと。

そこに、意見やアドバイスなど言ったら、また色々と言われるだけです。


そして、相手の言葉は相手の人が自分に言いたくて言っていることもあるので、

その言葉を聞き入れるかどうかは、自分で選択すればいいと思うのです。

Tさんは、素直すぎて、なんでも受け入れてしまうところがありました。


でも誰かに、「その意見は聞き入れなくてもいいんじゃない?」と

言われたくて、その話を30人にもしたと言っていました。

そんなに話し相手がいるのなら、Tさんは全然コミュニケーション力も

劣ってもいないですよね。



要するに、意見を採用するかどうか?選択する自由があります。

そして、その意見を言った相手のことも別に否定することもないのです。


自己否定が激しくなっている時は、

どんなにポジティブなものを見たところでも、

「あなたは自分がないです」と言われているような気がしたり、

本を読んでも「できない自分」ばかりに意識がいってしまいがちです。

え?そこ拾う?ってところまで拾って、

自分のだめなところに目が行ってしまうのです。



幹部の人たちの今の状況を考えてみられた後、かなり楽になったようで、

Tさん自身ができることの話になっていきました。

すると、新人さんたちが安心して勤められるように、

サポートをどうしてもしたくなる性分であることに気付かれました。

それでしたら、自分のできることに関してさらに深めるための

読書などをしていけばいいですよね。



相手の意見もそれもそうだと思えれば、

自分は意見を採用するかどうか選択できる冷静さも生まれると思います。

これで、変に壁を作る必要もなくなると思います。


ちなみに、Tさんは、そのように最近否定されることが多いので、

コーチングも正直申し込んで、また否定されたらどうしよう・・・と

なかなか申し込み決断に踏み込めなかったらしいです。

でも、「申し込んでよかった」と言って帰られました。



 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分のこと最近どう思っていますか?